こんにちは、ふみと申します。富士リコでは新入団員を絶賛募集中です。このページを見ている人で、入団当時の私以上に初心者の人はほとんどいないと思うので、興味を持ったかたは深く悩まずに、まずは見学をしてみてください。→見学申し込み
2017年夏の演奏会に出させてもらって、人生で初めて舞台の上でリコーダーを演奏することができました。もう、テンションが上がりすぎて、曲をやりながら「めっちゃ楽しいじゃん!これ」と、心の中で爆笑していました。本当にいい経験をさせてもらったなー、と思っています。
私は2013年の夏から2016年の冬まで3年半、富士リコーダーオーケストラに所属してアルトリコーダーのパートをさせてもらっていました。岡山県に引越ししたので、富士リコとは永久にお別れする覚悟でいました。もう富士市には住んでいないので、半年後の演奏会には出られないと思っていました。しかし、なぜか静岡県にひきよせられ、練習会にときどき参加させてもらっていました。練習会に出るんだったら演奏会にも出ていいよと言われ、本当に演奏会の本番にも出ることができました。もしメンバーみんなが私のことを快く受け入れてくれなかったら演奏会の楽しい経験はなかったと思い、とても感謝しています。
演奏会では、「ひとりだけ顔を上げて、とても楽しそうにリコーダーを吹いている人がいる」とあるお客さんが言っていたそうです。それが私です。なんで私だけ楽譜をほとんど見ず前を向いていたのか・・・それは楽譜を読むのがとても苦手だからです。楽譜を読みながらではとても曲についていけないため、音をほとんど覚えていました。自信がないところはドレミのふりがなをたくさんふっていました。舞台の上で演奏している人はみんなうまくて最強そうに見えたかもしれませんが、私は少なくとも最強ではないです。現在は習いに行って少しは楽譜を読めるようになりましたが、入団当時、私はまったく楽譜を読むことができませんでした。そんな自分でも続けていくことができたので、楽譜を読むのに自信がない人も遠慮せずに見学に来てください。
演奏会は終わったのですが、私はいまだにときどき練習会に参加させてもらっています。遠くから電車を乗り継いで来ると、驚いて歓迎してくれるのでそのリアクションを見るのが楽しいです。でもなんで私が遠くからリコーダーの練習会に参加しているのか、何に引き寄せられているのか、自分でもナゾだったので考えてみました。
(1)富士山がきれいで癒される。
リコーダーとは関係なくてすみません。いつも何気なく見ていたものが見られなくなると地味に寂しいです。
(2)音がきれいで上達できる。
みなさん音がとてもきれいです。リコーダーに対してまじめで真剣な人が多く、家で練習しまくっているんだと思います。結成されて11年経つので初代のメンバーは特に上達していると思います。自分は初心者だったけど、その中に入って一緒にやっていたら上手になってきた感じがします。木でできたリコーダーを使っている人がほとんどで本気度は高いと思います。私は中学校で使っていたプラスチック製のものを使っていますが、大きな問題になったことはないです。
(3)吉澤先生がいる。
私が富士リコに初めに興味を持ったきっかけは吉澤実さんの存在でした。小学校のときに「ふえはうたう」のテレビを見て、「このふえのおじさん音がめちゃきれい!」と思って、名前を覚えていました。それから数十年経ち、富士リコのホームページでひさびさに名前を見かけました。「ほんとにあのふえのおじさんが来てるのかな? 見てみたいなー。」と思って見学の申し込みをしてみました。緊張しながら見学に行くと、テレビで聞いたのと同じきれいな音をさせていたので、「本物だー!」と確信しました。吉澤先生は月1回指導に来てくれています。先生がきれいな音を出すので、習っている人もきれいな音になってくるんだと思います。リコーダーのきれいな音を聞くと安心できます。
(4)コントラバスリコーダーがいつもいる。
コントラバスリコーダーは背の高さが2メートルくらいあって、持ち運びも大変だし(運ぶときは分解して運ぶけど)、値段もすごく高いと思うので、富士リコ以外ではめったに見かけたことはないです。ソプラノリコーダーの2.5オクターブ低い音が出せます。いつもの練習に毎回コントラバスリコーダーがいるのがすごいと思います。コントラバスリコーダーが四重奏に加わると、音の響きかたが10倍ゴージャスになるので、ものすごい威力だと思います。私はこのゴージャスな音の感触が大好きです。
(5)メンバーは心穏やかでまじめです。
おちついたまじめな人が多いです。ふだんの練習会はまじめにたんたんと進んでいきます。時間になったらぱっと集まって、集中してやって、ぱっと解散する感じです。でも、みんな疎遠ということもなくて、忘年会や演奏会の打ち上げ会は行っています。男性は数人で、ほとんどが女性ですが、女子特有のドロドロした感じがしないので助かっています。私は、小学生のときからソプラノリコーダーが好きで、耳コピで好きなときに好きな曲をひとりでかってに吹いていました。富士リコに入る前は、本格的にリコーダーを習いに行ったことはなく、楽譜も全く読めませんでした。だから、入団当時はついていくのがすごく大変でした。みんな私よりもうまいのですが、威張ってきたり怒ってきたりすることもないし、ぜんぜんできなくても脱退をすすめてきた人は1人もいませんでした。みんな親切に気遣ってくれて私のことを大事にしてくれました。おかげで今も続けることができているし、自分のペースで成長できています。